カリウム / Potassium

カリウムとは

カリウムは、私たちの体内ではほとんどが細胞内液に存在しています。近年、カリウムの摂取量を増やすことによって、血圧の低下、脳卒中の予防、骨密度の増加につながることがわかってきました。

どんな働きがあるのですか

カリウムは、細胞の外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして、常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持するのに役立っています。ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、その一方でカリウムは血圧を下げる働きがあります。

どんな食品に多く含まれていますか

カリウムは、ほとんどの細胞の中に存在することから広く食品に含まれますが、特にバナナ、メロン、アボカドなどの果実類、ほうれん草などの野菜類、さつまいもなどの芋類、大豆や小豆などの豆類、魚類、肉類に多く含まれています。

どれくらいとったらいいのですか

まずは体内の恒常性を維持するためには、食事摂取基準の「目安量」をめざして1日3回きちんと食事をとりましょう。国民健康・栄養調査結果によると、カリウムの摂取量は平均ではほぼ「目安量」ほどはとれていますが、欠食をする人、野菜や果物をあまり食べない人では摂取量が少ない可能性があります。   さらに、生活習慣病の予防(高血圧・脳卒中の予防、骨密度低下の予防)をするためにはもっと多くのカリウム摂取が望まれます。体内のカリウムは食塩やアルコールの摂取によって体外に出てしまう量が増えることも知られています。このため、カリウムを豊富に含む食品を積極的に摂取するようにしましょう。   一方、カリウムのとり過ぎによる過剰の害は、普通の食生活ではほとんどありません。ただし、腎機能が低下している人などはカリウムの摂取に制限のある場合がありますので、専門家にご相談ください。